サプリ講座|中級|鉄不足と鉄過剰!どちらも防ぐ「鉄」コントロール

「不足」も「過剰」も許されない『鉄』の世界

こんにちはまっさんです

 

今回のテーマは「鉄/中級編」です
体の中の鉄がどのような働きをしているのか
鉄の調整はどのようにおこなわれているのか
ちょっと深い内容の話になります

 

やや専門的な用語もでてきますが、サラサラになるまでかみ砕いてありますので全然難しくないと思います。。。たぶん(^^♪

 

ではさっそく「鉄」の世界へまいりましょう(^^)/

 

 

体内での鉄の役割

「鉄」は体の中に一定量存在する必須の微量元素の1つです
この”一定量”に保つ状態の事を「恒常性(ホメオスタシス)」なんてよびますが。。。
要は、鉄が過剰にも不足にもならないように体はうまくやっているということです。

 

 

あなたは「鉄分不足」というとどんなことを思い出しますか?

 

 

 

 

たぶん「貧血」でしょう!?

 

当りです!

 

 

鉄分の不足で一番多い症状は「鉄欠乏性貧血」です。

 

 

では、なんで「貧血」が多いと思いますか?

 

 

 

 

それは、体内の「鉄」の利用の70%が血液の製造に使われているからなんです。
だから「鉄」不足は、そっこーで「貧血」につながるんですね。。。

 

「鉄」は血液の成分の1つ”赤血球”の中にヘム鉄として存在しています
ヘム鉄は酸素をキャッチしてからだのすみずみまで酸素を”運搬”します

 

だから「鉄」の働きの一つは
酸素の運搬
です。

 

 

 

では、つぎに重要な働かきはなんだと思います。。。?

 

 

これは難しいかも。。。。

 

 

実は、「鉄」って体のエネルギーを作るのに必要な金属なんですよ。

 

金属といっても「鉄骨」みたいな状態ではないです。
体内の鉄は、「鉄2+」「鉄3+」の状態で存在します。
この状態だと鉄は水に溶けることができますので都合がいいんですね(^^♪

 

 

体の大部分のエネルギーはミトコンドリアという器官でつくられます。
このミトコンドリアの中で「鉄」はチトクロムという酵素をサポートして炭水化物やアミノ酸からエネルギーをとりだしています。

 

このエネルギー産生の仕組みを「電子伝達系」なんてよびますが、
要は、炭水化物をチョキチョキ切るとその都度エネルギーができるので、それを「鉄」がキャッチして次々とエネルギーを手渡しで運んでいくわけです。

 

だから「鉄」の働きの一つは
エネルギーの運搬
です。

 

「鉄の働き」
酸素の運搬
エネルギーの運搬

 

ここまで見てくると「鉄」って酸素を自分で運んで、自分で酸素を使って、自分でエネルギーを作り出しているんだなぁ。。。

 

こんな重要な「鉄」の調節
体内の「鉄」一定で「過剰」も「不足」を許されない世界!
超絶妙な仕組みがあるに違いないと思いませんか。。。
そうなんですよ!
かなり複雑な仕組みがあります。。。

 

まずは体を維持するのに必要な1日の鉄量は20㎎です。

 

だけど体が食事やサプリでとれる鉄の量は1~2㎎です。
(詳しくは「鉄/初級」を参照してください)

 

圧倒的に足りないんです。。。
だから体は不要になった鉄を再利用しています。

 

 

そもそも鉄はなにに利用されているとおもいます?

 

 

 

はい、正解です!!
血液の成分「赤血球」の合成に使われているんですね(^^♪

 

 

赤血球は1日に2000億個作られます。
これに鉄が20mg必要とされています。
で、食事からの吸収が1~2mgですから、まったく足り当てません。

 

だから体は新しい赤血球をつくるために、古い赤血球を壊して鉄を再利用しています。

 

 

とわいえ、鉄が徐々に不足していくわけですから再利用しても足りない分が出ますよね。
そう鉄分1~2㎎。このびみょうーな量の鉄の吸収を体は繊細にコントロールしています。

 

 

 

まずは鉄が「吸収」されるとはどういことかみてみましょうか(^^♪

 

食事からの「鉄」が腸にやってくる

腸細胞の「入口」から「鉄」が入る

腸細胞の中を移動し、反対側の「鉄専用出口」から「鉄」は出ていく

出口を出るとそこは血管内です

 

とここまでが鉄の「吸収」です。。。どうでした?

 

 

つぎに吸収された「鉄」は血管内を移動します。
ここにも「鉄専用車」が用意されています。
「鉄」は専用車に乗って肝臓まで運ばれます。
肝臓は必要量の「鉄」を受け取ると、腸の「鉄専用出口」を閉めるように命令します。
これにより鉄は血液の中に入ってこれなくなり一定になります。

 

もう少し専門用語を使いますね。

 

まず腸上皮細胞に取り込まれた「鉄」は細胞内を移動し血管側にある「鉄専用出口」、フェロポーチンをとおり血管内に排出されます(鉄吸収ですね)。

 

そのあと「鉄」は専用車、トランスフェリンと結合して2か所に運ばれます。

 

1つは「肝臓」です。
肝臓では十分な”鉄-トランスフェリン複合体”を受け入れると、”ヘプシジン”タンパク質を分泌して腸のフェロポーチンの発現を減少(負のフィードバック)させます。
これにより、「鉄専用の出口」がなくなるため「鉄」が血管内に入ることはできなくなります。

 

「鉄」がもう一つ運ばれる場所が「骨髄」です。
骨髄では”各種の血球”が造られています。赤血球はその中の1つです。

 

骨髄に運ばれた「鉄」はポルフィリンとグロビンタンパクとくっつき「ヘモグロビン」となります

 

さらに、ヘモグロビンが複数集まってできたのが「赤血球」です。

 

こうやって新しく造られた赤血球は120日後に脾臓に潜んでいるマクロファージに喰われ破壊されます。。。

 

老化した赤血球はからは「鉄」がむしり取られ再利用されるます

 

ほんとは深~い鉄欠乏性貧血

鉄欠乏性貧血は最も有名で一番かかりやすい貧血です。

 

だいたい生理のある女性は10%は鉄欠乏である。
これはなんとなくわかりますよね
要は血がでたからたらないわけですよ

 

 

また、
妊婦ママか赤ちゃんの分の血液を作るため。。。
授乳ママは赤ちゃんに鉄分を食事としてあたえるため。。。
自分の分だけじゃなく赤ちゃんの分までしっかりとる必要があるわけですね(^^♪

 

必要な鉄量などは『鉄サプリ/初級』に詳しくかきましたのでそちらを参考にしてください。

 

で、「鉄」をとることで貧血は改善されるんですが。。。
鉄ってもっと深い働きがあることがわかってきています。

 

「鉄が不足するから赤血球ができない」で「貧血」

 

という単純なことではなく、赤血球の遺伝子が発現しやすくするために「鉄」が必要らしいということで、これを「エピゲノム修飾」なんて呼びますが。。。
要は、鉄が十分あるときに赤血球をつくれるように環境を整えましょうというっことです(^^)/

 

まとめ

今回は細胞レベルでの「鉄」について触れてみました。

 

ちょこちょこと専門用語も出てきたとおもいますが、そんなに難しくなかったでしょ?

 

次回、『鉄/上級』では遺伝子レベルのはなしをしようかな。。。

 

 

 

 

 

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