人生100年時代「トンチン型」年金を徹底解説ー損益分岐点はここだ!

トンチン型年金の損益分岐点はここだ!

人生100年時代

こんにちは『まっさん』です。 
あなたはトンチン年金って知ってますか?
「トンチン?なにそれ!」
って感じですかね。。。
 
確かに「トンチン」という日本語の響きはちょっとおかしいですね。実は、この「トンチン」とは人の名前なんです。イタリアの銀行家ロレンツォ・トンティは長生きした分だけ得をする年金を考えだしました。それが「トンチン年金」保険なんです。
 
最近『人生100年』というフレーズよく耳にしますね。政府主導で刷り込まれている感もありますが。。。事実、日本はハイパー長寿国です。死亡を前提とした生命保険ではなく、長生きを前提とした年金保険が必要な時代になってきたみたいですね。
 
今回は『長生きしたっていいじゃないか!生きているだけで丸儲け』のトンチン年金保険についてつらつら書いてみました。
 

 

 100歳まで「生きててよかった」年金

サクッとおさらい「日本人の寿命」

 冒頭でも書きましたが日本は超ハイパー長寿国となりました。厚生労働省から発表されている「簡易生命表」によると、男性の平均寿命は80.98歳女性の平均寿命は87.14歳だそうです。
 
また「平均余命((平均余命:ある年齢の人が、あと何年先まで生きているかを平均した値))」をみてみると、平成28年に生まれた人たち(0歳)がどれくらいの割合で90歳まで生きられるかというと男性25.6%女性49.9%です。つまり、平成28年に生まれた人たちは、男性は4人に1人女性は2人に1人が90歳になることがわかります。
平成28年簡易生命表の概況|厚生労働省

確かに人生100年時代が迫っている

データからわかるように、確かに日本人には「人生100年時代」が到来しているようですね。ここまでくると、老後資金なんて言葉は誤解を生んじゃいますね。老後ではなく「人生もう1回分」資金という考え方をしたほうがよさそうです。

ちなみに、人が100歳まで生きることは「生物学的」にはありうる話みたいです。哺乳動物の大きさ(サイズ)と寿命の関係を研究した人がいます。その研究によるとサイズと寿命の長さは比例するらしいです。そこから計算すると「人間」の寿命は120歳までOKみたいです。とても面白い研究ですね((本川達夫著『ゾウの時間 ネズミの時間ーサイズの生物学』中公新書,1992))。

 長生きリスクに備える保険

 初めに、私は「リスクに備える」保険に対してはネガティブな立場にいます。
 ネガティブな理由の最大の理由は、
「だって、年取るのわかってるじゃん!」
「わざわざ高い保険料払うことないない」
「現役時代から老後資金貯めとこ~ね。」
です。
 
でも、この「リスクに備えて保険」に対するネガティブ発言は「老後資金」の話です。。。
いまは、「人生2回目資金」の話をしているわけです。だから、長生きリスクに備えるための保険はありですね。
 
といったところで、長生きリスクに備える保険についてみていきましょう。

定番の 年金保険を活用する

長生きリスクに備える保険として定番なのが「終身年金」保険です。ザクっといえば、あなたが生きている限り「お金」が入る保険です。いくつか種類があるので、初めにそちらをチェックしましょう。
【終身年金】
被保険者(お金をもらえる人)が生きていることが条件に、一生涯(死ぬまで)お金を受け取れる年金保険です。
被保険者の生存が条件であるため、
「早く死んだら損するんじゃい?」
と心配して加入をためらう人がいるため「オプション」として年金受け取りに保証期間をつけた保証期間付き終身保険もあります。保証期間付年金保険は保証期間内に被保険者が死亡しても、残りの保証期間は遺族が年金を受け取ることができます。
【確定年金】
被保険者(お金をもらえる人)の生死に関係なく、一定期間、年金を受け取れるタイプの年金です。
【有期年金】
被保険者(お金をもらえる人)が生きていることを条件に、一定期間、年金を受け取れるタイプの年金です。
 
「年金」保険にも様々なタイプがありますが、「一定期間年金を受け取れる」タイプって。。。いります??その分の保険料を貯金すればすむことだと思うんですけど。
そもそも、今回のテーマは、
「100歳まで生きるって人生2回分だよね!」
「現役時代に100歳までの資金貯めるの無理じゃね!」
っという観点から「年金」保険の利用を検討しているんだから、死ぬまでお金がもらえる年金保険を選択するほうが合理的な気がしませんか。
 
ということで、ここからは終身年金タイプについて話していきます。

終身年金保険を比較する

 いよいよ「長生きリスク」に備えた年金保険の比較に入るわけですが、その前に「一般の終身年金保険」と「トンチン型年金保険」の違いについて話しておきます。

トンチン型年金保険の特徴 

一般の年金保険とトンチン型年金保険は異なる点が多いので表にまとめました。参考にしてください。
〈図表1〉 一般年金保険とトンチン型年金保険の違い

一般型とトンチン型比較表

トンチン型年金保険の特徴

【1】 解約返戻金の額が異なる
死亡・解約した場合、一般の年金保険は払込保険料相当額(自分が支払った金額)が戻ってきますが、トンチン型年金では、払込(支払った)額の7割程度しか戻ってきません。
【2】告知義務が異なる
本来、保険に加入する際には、加入者は保険会社が求めた質問に答えなくてはいけません。一般の生命保険や医療保険の場合、加入する人は健康状態などを偽りなく報告する義務があります。そのため健康状態によっては加入できないこともあります。一方、トンチン型年金には、告知義務はありません。つまり、トンチン型年金は加入者の健康状態に関係なく加入できる無選択型保険です。
【3】年齢制限が異なる
一般的な年金保険のほとんどは50歳までに加入しないといけません。理由は十分な払込期間がないためです。それに対して、トンチン型年金保険は50歳以降の人でも加入できるように設計された保険です。ただし、その分毎月支払う保険料は高くなります。
 
さらに、年金支給年齢にも差があります。一般の年金保険は60歳からでも希望すれば受け取りが開始されますが、トンチン型年金保険は70歳からの受取になります。

 トンチン年金の仕組み

ところでトンチントンチンと言ってきましたが、トンチン年金の仕組みを説明してませんでしたね。実はトンチン年金の仕組みは単純です。
 
あなたも1回はジャンケン勝ち抜きゲームをやったことありませんか?参加料は100円で100人でジャンケンをしていき最後まで勝った人が参加料を総どりするゲームです。この場合は最後の1人が手にできるお金は10,000円(=100円×100人)です。
 
トンチン型年金保険は同じような仕組みになっています。保険料総支払額が100万円で保険加入者が1万人いたとすると、全体の保険料総額は100億円になります。70歳の時点で半分の5,000人が生き残っていれば、生きている人たち5,000人で100億円を山分け(1人当たり200万円)を受け取ることができる仕組みになっています。だから長生きすればするほどライバルが少なくなるので、その分丸儲けとなります。

年金保険の損益分岐点を知りましょう

トンチン年金保険の仕組みも分かったことで、最後に一般的な年金保険とトンチン型年金保険の損益分岐点をみてみましょう。それぞれの比較を表にまとめたので確認してください。
 
下の表はトンチン性のない年金保険と、ある年金保険の比較です。 どちらも架空の商品名にしてあります。保険契約時の条件は下記になります。
〈条件〉
【長生きしてやる保険】

  • 加入年齢は40歳の時
  • 65歳まで保険料を払い込み
  • 保険料は全額払い込み終了している

 【生きてます保険】

  • 加入年齢は50歳の時
  • 70歳まで保険料を払い込み
  • 保険料は全額払い込み終了している

〈図表2〉年金保険の損益分岐点


一般年金保険とトンチン年金保険の比較表
【損益分岐点の比較

それぞれの年金保険を比較していきましょう。
【毎月の支払額】
トンチン性のある保険は月払い保険料が8,000円~1万円程度多くなるので、保険料の支払いが毎月の生活に負担をかけます。
【払込保険料総額】
トンチン性のある保険は1年間に受けれる年金額は同じであるのに払込保険総額は50~60万円程度高いくなります。
【年金受取り・損益分岐点】
この部分が一番差のつく部分ですね。まず、トンチン性のある保険は年金受け取り開始の時期が5年遅いです。しかし、これは保険加入年齢が遅い分仕方がないかと。。。
 
問題は損益分岐点です!
「トンチンなし」保険で男性86.1歳/女性91.1歳
「トンチンあり」保険で男性90.3歳/女性95.0歳
 
冒頭にも書きましたが、平成28年の時点で男性の平均寿命は80.98歳女性の平均寿命は87.14歳です。この結果をみて、あなたはどう思いました?私は「トンチン性の保険は元を取るのは難しいなぁ」でした。
 
確かに、一般の年金保険は死亡時に払込保険料相当額が戻ってきます。。。遺族に!あなたに戻ってくるわけではないです。忘れないでください。もともと「年金保険」はあなたの長生きリスクに備えて、加入するものです!あなたが損しては意味がないんです。トンチン性のある保険はさらに「元を取るのが難しい」です。
 
とはいえ、条件を満たす年金保険に加入すると所得控除を受けることができます。その話は別の機会にします。
No.1140 生命保険料控除|国税庁

 

総合評価

トンチン型年金保険で元をとるためには90歳以上長生きする必要があります。平成28年に生まれた人たち(0歳)がどれくらいの割合で90歳まで生きられるかというと男性25.6%女性49.9%です。つまり、トンチン型年金で得をしたいと思うなら、最低限90歳に到達する必要があり、男性は4人に1人女性は2人に1人の中にはいる覚悟が必要です。
 
また、若いときに老後資金が思うように貯めることができず、貯金や公的年金だけでは不安な50歳以上の人は、トンチン保険を検討してもいいかもしれません。

 

サプリ完全解説ボタン

健康と美しさと心の悩みボタン

妊娠授乳中に飲める薬ボタン

最近の話題ボタン


トップへ戻る