望まない妊娠をどう防ぐ?緊急避妊薬の市販化への期待『1秒でも早く』

「予想しない妊娠/計画していない妊娠」あるいは「望まない妊娠」を回避するためには緊急避妊薬(アフターピル)を使用します。

 

緊急避妊薬の成功率は12時間以内で99.5%、72時間以内でも95.9%になります。

 

とはいえ、成功率をあげるためにも「1秒でも早く」使用してください。

 

 

はじめに 各種窓口の紹介

緊急避妊薬アフターピルは、残念ながら市販薬はまだありません。

 

日本の医療は「性関連」の制度改正はものすごく遅いです。

 

なんだかんだ理由をつけて先延ばししています。

 

 

本当に必要なひとに、できるだけ早く、さらに心的ハードルをさげて提供しなくてはいけない薬ですよね。アフターピルって。。。
心的ハードルをさげることと「安易な使用」はイコールではないのでは。。。

 

少なくとも、目の前の「女性の人権」や将来の「子どもの危険」をできるだけ早く解決してほしいです(「まとめ」で書いてます)。

 

 

 

このサイトをご覧いただいているあなたがもし『性犯罪・性暴力』にあわれたなら24時間ホットラインに連絡をしてください。そこでは主にワンストップで4つのことおこなっています。

  1. 電話相談
  2. 産婦人科紹介
  3. 警察への通報
  4. 専門家の紹介

性暴力救援センター・東京SARC
24時間ホットライン
性暴力救援ダイヤルNaNa 03-5607-0799 
URL:https://sarc-tokyo.org/

 

性暴力救援センター・大阪SACHICO
24時間ホットライン
072-330-0799
URL:http://www.sachico.jp/

 

さらに警察への届け出を依頼することも可能です。警察では一定の条件のもと公費助成する制度もあります。

 

  • 診断書料
  • 診察料
  • 緊急避妊薬費用
  • 性感染症検査費用
  • 人工妊娠中絶費用
  • カウンセリング費用の一部

 

 

 

一方、最近は「オンライン処方」をしてくれる医師も多くなりました。
「緊急避妊薬 オンライン処方」で検索するとでてきます。

 

オンライン診察で当日郵送も可能なクリニックもありますので、必要なひとは「1秒でも早く」電話してください。

 

    【参考例】オンラインで処方可能なクリニック(検索順)
  1. Private Clinic(プライベートクリニック高田馬場)
    URL: https://www.private-clinic.jp/
    [女性専用] 03-6908-8515
    オンライン診療後、必要な薬を郵送

  2.   YAG BBEAUTY Venus(ヤグ ビューティー ビーナス)
      東京都渋谷区道玄坂1丁目
    URL: http://yag-beauty.jp/venus/pill/
      [女性専用] 0120-954-860(土日も可)
      初診に関しては一度来院していただく必要があります
    2回目以降に関しては、オンライン診療が可能になります

 

 

 

最後に、国は「女性に対する暴力の根絶」「若年層を対象とした性的な暴力の啓発」に力を入れています。
さまざまな事例をあげて注意喚起をしています。
相談窓口の案内もあります。少しでも悩んでいる場合は閲覧してください。

 

内閣府女性共同参画局『女性に対する暴力の根絶』

 

警視庁HP
電話での相談:性犯罪被害相談電話全国共通番号「#8103」(ハートさん)

 

 

『緊急避妊薬』と『低用量ピル』はどこが違うか解説します

『緊急避妊薬』と『低用量ピル』のち・が・い!

経口避妊薬には『緊急避妊薬』『低用量ピル』に2タイプがあります。どちらも女性ホルモンを使ったお薬ですが、使用する状況は全然違いますので使用状況から解説します。

 

緊急避妊薬は『事後使用』

緊急避難薬は”アフターピルとも呼ばれ、名前のとおり性行為の後(アフター)に飲むピルのことです。避妊薬としての使用目的は「予期せぬ妊娠または望まぬ妊娠」を避けるために使います。有名な薬に「ノルレボ錠(商品名)」があります。
*一般名は「レボノルゲストレル」といいます。

 

低用量ピルは『事前使用』

低用量ピルは計画的に事前から飲むタイプの避妊薬です。(超)低用量ピルには2種類のホルモンが入っていて量・比率など個人の体質により使い分けます。避妊薬としての使用目的は「計画的な避妊と妊娠」のためいに使います。また、旅行やレジャーに合わせて生理日をコントロールすることもできます。

 

以上のように避妊薬は「避妊の理由・目的」で使い分けしてください。

 

アフターピルと低用量ピルの使い方
アフターピルの使い方

アフターピルの使用方法は簡単ですが、自費のため「金額」にかなりの差がでます。
自分で選択する場合もあるので、下の価格比較と成功率を考えて選んでください。

  • 「ノルレボ(レボノルゲストレル)錠1.5㎎」を1錠を飲むだけで終わりです。
  • 「プラノバール錠」をまずは2錠飲みます。さらに12時間後に再び2錠をのんで終わりとなります。
低用量ピルの使い方

28日タイプは飲み忘れをなくすために便利です。21日タイプでも28日タイプでも価格は変わりませんので、自分に合ったタイプを選んでください。

  • 21日タイプ
    生理日初日から21日間連続定時に服用。
    22日目から7日間休薬。
    再び新しいシートへ
  • 28日タイプ
    生理日初日から21日間連続定時に服用。
    22日目からは成分の入っていない錠剤(偽薬)を7日間服用。
    再び新しいシートへ

 

商品と価格
アフターピル一覧
商品 価格 特徴

norlevoノルレボ錠1.5㎎
(あすか製薬)

価格13,000~16,000円
(税抜)

治療は1日1回で完了。
副作用が少なく、72時間以内の妊娠阻止率は95.9%

oc_triquilar28プラノバール配合錠
(あすか製薬)

価格 3,000~4,800円
(税抜)

治療は1日2回で完了。
「吐き気」「嘔吐」の副作用が出やすく、妊娠阻止率は92%とノルレボに比べいくらか低いです。

低用量ピル一覧
商品 価格 世代 特徴

oc_synphase28シンフェーズ28
(科研製薬)

価格 2,000円
(税抜)

第1世代

総ホルモン量が少なくてすむ中間増量型のピルです。
自然のホルモン分泌パターンに近いため、不正出血も抑えられる傾向にあります。

oc_triquilar28トリキュラー28
(バイエル薬品)

価格 2,100円
(税抜)

第2世代

日本では一番普及しているタイプのピルです。
服用中の不正出血の頻度が他の低用量ピルに比べて少なく、
休薬期間(偽薬服用)中にきちんと生理がくるのが特徴です。

oc_labellefille28ラベルフィーユ28
(富士製薬)

価格 2,000円
(税抜)

marvelon28マーベロン28
(MSD)

価格 2,100円
(税抜)

第3世代

他の世代のピルと比べて男性ホルモンの作用が一番少ないことが特徴です。

ニキビでお悩みの方にはこのピルが一番おすすめです。

*各種「21タイプ」も価格は同じです。

 

 

避妊の確認は生理があること

低用量ピルでの避妊はほぼ100%なんですが、残念ながらアフターピルによる避妊は「100%」ではないんです。「ノルレボ法」であれば、72時間以内の使用で95.9%の成功率で避妊できます。

 

ただし避妊ができたかの最終判断は『消退出血』の確認が必要となります。アフターピルの服用後に来る生理のことを「消退出血」と言いますが、消退出血は前回の生理日とアフターピルの服用時期が関係しているため、服用後2日~3週間と幅があります。そして、特徴として、通常の生理より出血量が少なくなる傾向があります。

 

もしもアフターピルを服用してから3週間経っても生理(消退出血)が来ない場合は、妊娠が疑われます。4週目以降の出血は「着床出血(妊娠による出血)」の場合もありますので、市販の妊娠検査薬を使って調べるようにしてください。

出血の種類

不正出血はいつでも起こり得るものだと言えます。
着床出血は、妊娠4週目以降(生理予定日を過ぎている)に起きます。
消退出血は、アフターピル服用後、2日~3週間後であることが特徴です。

 

ノルレボ法

2011年に日本で認可された避妊方法です。黄体ホルモン単体でできた薬(ノルレボ錠)で、副作用がヤッペ法に比べて少ないことが特徴です。ヤッペ法と比べ1回の服用で済み、避妊効果も高率となりました。

性交後の時間 避妊成功率
12時間以内 99.5%
13時間~24時間以内 98.5%
25時間~36時間以内 98.2%
37時間~48時間以内 97.4%
49時間~60時間以内 96.9%
61時間~72時間以内 95.9%

避妊成功率についての注意点
避妊率は次のように考えています。

 

避妊率=排卵時期の妊娠成功率×妊娠阻止率

 

ノルレボ法の説明に「81%」の妊娠阻止率との記述をよくみますが、
正確には「何もしなければ妊娠していたかもしれないし、していなかったかもしれない(妊娠予定)人」の妊娠を阻止できる確率が81%(72時間以内の使用)であるという意味です。

 

これは、100人中20人が避妊失敗ということではありません。

 

妊娠可能な時期(排卵時期)の妊娠を81%阻止できるということになりますので、通常の妊娠率8~15%の妊娠を81%阻止したことになります。

 

つまり、妊娠しない確率は72時間以内の使用で97~98.4%位になります。

ヤッペ法

中用量ピルである「プラノバール」という薬を使用する方法ですが、「吐き気」「嘔吐」の副作用が出やすく、避妊効果もノルレボに比べいくらか低いです。また、飲む回数も2度になります。
ただ、ノルレボが15,000円程度かかるのに比べ、ヤッペ法では3,000円程度と安価なため、現在でも使われています。
*今回は「ヤッペ法」による評価はしていません。

 

アフターピルの副作用

代表的な副作用「吐き気」と「嘔吐」といわれていますが、ほとんど起きないようです。

 

でも万が一「嘔吐(吐いてしまうこと)」していまったら次の対処が必要となります。

 

緊急避妊ピル服用後2時間以内に吐いてしまった場合、医師に相談して下さい。時には追加して服用する必要があります。 仮に嘔吐がピル服用後2時間を経過してからであれば心配はいりません。既に薬の効果を表していると考えてよろしいでしょう。

引用: ”女性の健康”.一般社団法人日本家族計画協会 (2018年7月30日)
https://www.jfpa.or.jp/women/emergency.html

 

まとめ

法務省の「犯罪白書」よると2016年の強姦(レイプ)件数は989件、強制わいせつ件数は6,188件となっています。 これはあくまで警察に届け出た件数です。 法務総合研究所「第4回犯罪被害実態(暗数)調査」では、性暴力にたいして被害届出をだす女性はわずか18.5%です。 この数値をもとに隠れた数字を計算しなおすとレイプは5,346件、強制わいせつは33,449件となります。1日あたりに換算すると、レイプは15件、強制わいせつは92件起きていることになります。

 

また、厚生労働省の「子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について(第13次報告)」によると、「予想しない妊娠/計画していない妊娠」よってできた子供の被害(虐待死)は34.6%もあるそうです。

 

このような数値を見ると「経口避妊薬」は社会的にも必要とされていると思います。
ちなみに、アメリカなどではフツーに薬剤師が状況を判断して販売しています。

 

そう考えると、重ね重ね「薬剤師会が市販化に反対したこと」は残念なことです。

 

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