【妊婦ママの使える薬】妊娠前から妊娠中までのワクチン接種の不安を解消

ある日、1人の女性が『お薬相談室』に来ました。

 

妊娠していると気づかずにインフルエンザのワクチン接種しちゃったんですけど。。。大丈夫かなぁ(汗)


 

妊娠中のインフルエンザのワクチン接種は安全です。

 

妊娠中のママの免疫力は低下していますから、インフルにかかりやすい状態です。

 

そんな妊婦ママにとってインフルワクチンは最大の武器です。


 

あと、現在風しんが大流行しています。

 

埼玉県は無料で「風しんの抗体検査」をしています(下記)。

 

他の自治体も助成などしてますので都道府県や各市の健康福祉課に問い合わせしてください。


注意してください

妊娠中のインフル以外のワクチン接種は避けてください(のちほど詳しく解説しています)。

 

風疹の情報
風しんの抗体検査無料です。ぜひ利用してください。

抗体検査無料 対象者
【男女共通要件】

  1. 過去に風しん抗体検査(妊婦健診等を含む)を受けたことがない方
  2. 過去に風しんの予防接種を受けたことがない方
  3. 過去に風しんにかかったことがない方
  4. 【女性要件】妊娠を希望する16歳以上50歳未満の女性
  5. 【男性要件】(4)の配偶者(事実婚を含む)

詳しくは埼玉県のホームページをご覧ください。
埼玉県ホームぺ―ジ/健康・福祉

 

 

妊婦ママへ。『インフルエンザワクチン』は必ず接種して!

妊婦ママは絶対にインフルエンザにならないで!

インフルエンザについての調査は大規模に行われています。その報告よると、妊娠期のママは免疫力かなり低下します。さらに妊婦ママは赤ちゃんのために、いつも以上にたくさん呼吸をしています。その分、ママの心臓に負担がかかっているんですね。だから感染しやすいし肺炎などが重症化しやすいです!日本では報告されていませんが世界的にはインフルエンザで死亡する妊婦もいます。

 

だから妊婦ママはインフルエンザに絶対にかからないことが重要です!
そして最大の武器はワクチンです!!

 

「でも、妊娠してからのワクチンって安全なの?」とおもっちゃいますよね。

 

心配しないでください。大丈夫です。
『インフルエンザワクチン』は妊娠期に安心して接種できるワクチンです。

 

『インフルエンザワクチン』を接種しない妊娠ママたちの赤ちゃんが先天性異常となる割合と接種した妊娠ママたちの赤ちゃんが先天性異常となる割合を比較すると、その割合(オッズ比)は0.95であり、ワクチン接種したことによる差はないです。
オッズ比は「1」で「どっちでも同じ」を意味します。

 

日本で使用されるインフルエンザワクチンは、生きたワクチンではないので重篤な副作用は起こらないと考えられ、一般的に妊娠中のすべての時期において安全であるとされています。妊娠初期に従来のインフルエンザワクチンを接種しても奇形のリスクがないという研究結果もあります。

 

ただし、インフルエンザワクチンにアレルギー反応が出ることもあるので、インフルエンザワクチン接種後に気分が悪くなるような症状が今までに出たことがある妊婦ママは避けたほうがいいです。

 

ちょこっとブレイク!
『妊娠期のママはの免疫力はかなり低下している』
お腹の中にいる赤ちゃんッてパパとママの性質を半分ずつ持っていますよね。だから本当ならママの身体は『半分は自分のじゃない』といって免疫が攻撃してしまうんですが、さすが妊婦ママの身体は『赤ちゃんに対して寛容(かんよう)』なんです。妊娠期のママの身体は『自分のものじゃなくてもある程度なら受け入れてくれる』んですね。

 

そんな妊婦ママのやさしさにつけ込むのが『ウィルス』や『細菌』たち。妊婦ママの身体はこの時期、お腹の赤ちゃんのために免疫力が低下しているのをいいことに、どんどん攻めてきます。だから、この時期の妊婦ママは感染しやすいんですね。

 

インフル以外の一般『ワクチン接種』は妊娠前までには終わらせるのが理想

インフルエンザワクチン以外は妊娠期には接種しないように

妊娠期は、いつもの薬が使えなかったり、いつもより症状が悪化したりするので、妊婦ママは危険いっぱいです。だから妊娠を予定しているママは、妊娠する前に計画的に『ワクチン接種』をしてほしいです。でも、『ワクチン接種』って結構大変なんですよね。

 

原則なんですが、生きたワクチンを接種した場合は27日以上間隔をあけて次のワクチンを接種。不活化したワクチンならば6日以上間隔をあける必要があるので、『ワクチン接種』は計画的にしましょうね。

 

妊娠可能年齢の女性が接種の対象となるワクチンの一覧

『ワクチン』は3種類に分類できます。

ワクチンの種類 ワクチンの特徴 ワクチン名
弱毒生ワクチン 生きたウイルスや細菌を無害化したり弱毒化したワクチン 麻疹生ワクチン
風疹生ワクチン
ムンプス生ワクチン
水痘生ワクチン
黄熱ワクチン
不活化ワクチン ウィルスや細菌を殺して死んだ状態にして必要な成分だけを取り出して作ったワクチン インフルエンザワクチン
ヒトパピローマウイルスワクチン
百日咳ワクチン
日本脳炎ワクチン
A型/B型肝炎ワクチン
狂犬病ワクチン
ポリオワクチン
ワイル病・秋やみ混合ワクチン
トキソイド 細菌の作り出す毒素の毒性を除いて免疫を作るのに必要な部分だけを残したワクチン 破傷風ワクチン
ジフテリアトキソイド

 

妊娠中にワクチン接種しちゃった!あきらめないとだめですか?

そんなことはありません!落ち着て対応してください。
ワクチン接種してすぐに妊娠した、または妊娠に気づかずに接種した場合
弱毒生ワクチン

風疹生ワクチン
妊娠中にママが『風疹』になると、おなかの赤ちゃんが「先天性風疹症候群」になることがあります。生まれつき耳が悪かったり、目が白くなったりします。精神障害や発育障害も起こるかもしれません。

 

以前から「風疹生ワクチン」は生きたウィルスを接種するにので「先天性風疹症候群」との関連が懸念されていましたが、実際にはワクチン接種によって「先天性風疹症候群」になったという報告は今のところありません。

 

だからワクチンを「直後接種」「気づかず接種」しても赤ちゃんをあきらめる(中絶する)ことはありませんので安心してください。
水痘生ワクチン
妊娠中にママが『水痘』になると、妊婦ママの死亡率が10~20%に増加することがわかっています。さらに、ママが出産直後に『水痘』にかかった場合、赤ちゃんへの感染の確率が高く、その場合赤ちゃんの死亡率は30%にもなります。なので妊娠前のワクチン接種は絶対に必要です。
ですが、風疹生ワクチンと同様、生きたウィルスを接種するにので「先天性水痘症候群」との関連が懸念されていましたが、実際にはワクチン接種によって「先天性水痘症候群」になったという報告は今のところありませんので、妊娠を継続しても大丈夫です。
麻疹生ワクチン/ムンプス生ワクチン
「直後接種」「気づかず接種」によるおなかの赤ちゃんに影響はないです。

 

不活化ワクチン

インフルエンザワクチン
積極的な接種が推奨されています。
ヒトパピローマウイルス
ヒトパピローマウイルスを製品化する際の実験中に”偶然”にも妊娠していたママ達がいました。そのなかでのデータしかありませんが、生まれた赤ちゃんをずーっと調べましたが元気に育っています。このことから「直後接種」「気づかず接種」によるおなかの赤ちゃんに影響はないようです。

 

妊娠していることがわかっている場合
弱毒生ワクチン

麻疹生ワクチン/風疹生ワクチン/ムンプス生ワクチン/水痘生ワクチン
周囲で流行していても、妊婦ママ本人は接種はしないこと。『弱毒化』していても生きたウィルスを体内に入れるためおなかの赤ちゃんに影響がないとは言えないからです。
黄熱ワクチン
日本にいる場合は問題ないのですが、もしも妊娠中に海外へ旅行(特にアフリカ、南米)する場合には積極的に接種したほうがいいです。妊婦ママ、おなかの赤ちゃんへの影響よりも『黄熱病』そのものが怖いからです。

 

ちなみに、「黄熱病」の根本的な治療方法はないんです。発病すれば致命率は20%と高いですね。だからワクチン接種による予防が最も重要になります。

 

不活化ワクチン

インフルエンザワクチン
積極的な接種が推奨されています。
ヒトパピローマウイルスワクチン
傷口などからの感染のため、周囲が流行したからといって妊婦ママが感染するわけではないです。だから妊娠期間中にあえて接種する必要はありません。
百日咳ワクチン
『百日咳ワクチン』の接種は意見が分かれます。

一般に百日咳の治療には「クラリスロマイシン」などマクロライド系抗菌剤を使います。「マクロライド系」を妊婦ママへ使用する場合は注意が必要ですが、抗生剤による治療ができるため、あえて妊娠中に百日咳ワクチン接種をする必要はないでしょう。

一方で、

百日咳ワクチンンの安全性については、大規模な調査が行われています。結果はワクチン接種したことによる、おなかの赤ちゃんへの影響はありませんでした。むしろ妊娠28週あたりで受けることで妊婦ママに抗体ができます。この抗体は胎盤を通過しておなかの赤ちゃんに移行します。生まれた赤ちゃんが予防接種を受けられるようになる6週間、このママの抗体が百日咳ウィルスから赤ちゃんをまもってくれるんです。だから積極的に妊婦ママへワクチン接種したほうがいいんです。

 

わたしは、安全性が実証されていること、理論的に抗体移行はメリットであることから妊娠中の「百日咳ワクチン」の接種には賛成です。世界的には妊婦ママへの『百日咳ワクチン』接種は安全とされているようです。
国立感染症研究所”海外の百日せき含有ワクチンの予防接種スケジュールと百日咳対策”
https://www.niid.go.jp/niid/ja/allarticles/surveillance/2404-iasr/related-articles/related-articles-444/7084-444r09.html(2018年8月25日閲覧)

 

授乳中ママのワクチン接種

授乳中のママは、すべてのワクチン接種は問題なくできます。ママのワクチン接種が授乳中の赤ちゃんに影響を与えることはありません。あと、赤ちゃんのワクチン接種の予定スケジュールにも全く影響をあたえないので安心してください。

まとめ

今回は妊娠時の『ワクチン接種』の安全性について書きましたが、妊娠を計画している方はできる限り計画的にワクチン接種をしてください。ワクチン接種をしたかわからない方は医療機関で調べることができますので利用してください。また、赤ちゃんへの感染予防は赤ちゃんの周囲にウィルスや細菌を持ち込まないことが重要です。是非、ワクチン検査や接種はパパもお願いしますね。

 

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